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ゲーム:刀剣乱舞、その18 のバックアップ差分(No.3)

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*ゲーム:刀剣乱舞、その18 [#wd8e1e7f]

***7月3日めも。 [#n97c5cc7]

『日本刀研究 佐藤幸彦刀剣論文集』を読み終わったわけですがもうあれだ、検索上位に来ても知らない!! 渋谷区への寄贈本でどうも2冊組なのかな、備前で検索して出てきたうちの1冊だったんじゃないかなぁ(まあ備前刀でも多分出ます、ただし論文タイトルまで収録してくれてる図書館でないと引っ掛からない、とはいえ、タイトルの「日本刀」で引っ掛かれば別に問題はないか)。
とりあえず燭台切さんのお父さんである「長船初代の光忠さん」の息子さんの長光さんが結構偉い地位だったんだー、とか、まあそんなことがエポックでした。
それこそどっかで之定が受領の最初って言ってるとこなかったっけ…。
ただこれ、だいぶ話の意味が違うみたいな気もします、後世の受領ってどうも律令制の意味が全くないのでただの箔付けらしいんですよね。○○守や××大掾とかそういうのがそれです、要するに天皇家のほうの管轄で、時の政権はそんなにその辺気にしなかったみたいですよ。
長船長光さんの場合はそれこそ武器を統括する地位だったろうしなぁ、ていうかこの時代の家系図って妙にあやふやなわりに、長船だけがっつりとわかってるのってちょっと不思議だったんですが、多分このせいなんだろうね。
ただ、鎌倉幕府に呼ばれたのが粟田口と一文字と来って聞いてたんで、なんで官位が長船? みたいなのがわかりません、誰かに聞いていいものかなぁこれ、わからん。
 
あと熊野詣での中に備前刀工っぽい記帳が、と言われてあんまり疑問に思わず読んでたんですがあとで日本地図見て首を傾げました、うんまあ、なんだ、微妙な距離ね?
他に出てた熱田神宮ってたろじろがいたとこだよなぁ、古文書難しいわ。


***7月4日めも。 [#e2272b2d]

『日本の美術-その形と心』を「甲冑と刀」の章を目当てに読んだのですが、これは単に検索で引っ掛かったからわりと軽い気持ちだったかな? あとあれ、これ出してた岩波ジュニア新書ってレーベルが子ども向けのわりに面白いんだよね。
で、甲冑と刀とあってどちらかというと甲冑がメインだったんですが、前からぽちぽちとセットで扱われてる時にもなんとなく感じてたんだけども、甲冑って神社にあるケースがなんか多いよね? 刀もそういうケースがないでもないものの、なんだろう、割合みたいなものが違うというか、甲冑は他のところにあるということがない、と認識したほうがいいのかなぁ…ちょっと正直自信はない。
刀の場合は手入れがあって、神社でもそれが行き届いてるとは限らない、とか。
個人宅で国宝・重文クラスの甲冑を管理するのは難しいからとか、なんかいくつかそれらしい理由はあるとは思うんですけどね、刀だと個人宅所蔵って結構多いからなぁ。
(刀も手入れは大変だけど個人でも不可能ではないし、刀研ぎの人もおいでだし。)
 
まああれ、この本は他に庭園だの神殿だの(出雲神社がかつてだいぶ巨大であってだんだんとその建築技術を失って縮小化されてったってのはもう説として取り込まれてるのかな?)、寺院だの城だのと出てきてたんですが、あくまで触りだったのでちょっと残念。
前から日本の城がやりたいんですけども、微妙にとっかかりがないなぁ。
建築様式から入る本だと専門用語オンパレードでもう完全に建てる側からの観点だし、武将単位だと今度はそっちが欠けるし。いやまああんまり本は関係ないんですがw
少し面白かったのが庭で、石がないとなんにも始まらない、という下り、日本の庭園って一から地形をいじるからなぁ、世界的にも珍しいんじゃなかったっけ?


***7月5日めも。 [#c80d0ad0]

日本の中世7の『中世文化の美と力』を読了したんですが、あれですね、思ったよりも東山文化(これ多分何回か地味に流行ったんじゃないかな、と密かに思ってる、本の分布の仕方というか刊行年がというか)の比重が低かったし、わりとあれでした、どうにも仏教系の方向に傾いてるなぁ、という、まあ、東山文化以外だとどうしてもそうなるか。
芸能関係ならまあそういう専門の本がいくらでもあるわけだしな。
ざっくり言うとそこだけは昔から研究されてるんですよ、なにしろ世阿弥っていうやたらと客観的な記録者がいるわ、文献はわりと多いわ、将軍周辺の存在なので確認もわりと狩野だわで無理もないというかまずそこからってのは当然だと思うんだよね。
ところで私、世阿弥のパトロンをどうしても思い出せなかったんだけど、足利3代将軍である義満でいいんでしょうか、こいつだったら覚えてるはず、だから多分こいつだけはねぇな、と思っていたのでわりと密かにショックです、記憶力衰えたわー…。
世阿弥ってのはあれ、能の天才である観阿弥の息子で、『風姿花伝』の著者さんで、なんで読み始めたんだかさっぱりと記憶が抜け落ちてますが(まあそこはあんまり気にすんな)、わりと芸能やその他全般みたいな面白い本でした。
一番好きなのあれだな、「貴族は文句言うけど見続けてくれる、庶民は文句は言わないけど一瞬で離れる」、どっちの評価も必要よ、みたいな観阿弥さんの教えみたいなの。
 
いやこの本は関係ないんですが、あれですね、中世説話の中につくも神が一旦グレたあとで改心して、修行を重ねてのちに菩薩になったみたいな話があるらしい。えらいゆるい。
ていうか翁の神ってのもあれだよなぁ、妖精とか守護精霊みたいな感じだし、神仏習合の複合概念なのか、神道の「神々」とは全く違うこのニュアンスがどうも伝えにくい。

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(ゲーム:刀剣乱舞、その18)
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