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- 1 (2016-11-22 (火) 22:37:15)
- 2 (2016-11-23 (水) 04:46:15)
雑記:とうらぶその他、62 †
10月20日めも。 †
『遣唐使』の読了なのです、とりあえず、遣唐使が20年に1度と聞くとなんかで聞いたことがあるよね、とわりと思い出すところがないでもないんですが、伊勢神宮の遷宮がこれだよねー、で、他も20年ちょいくらいで設定してることが多かったように思います、遠いから優遇措置だったよん、とのことなんですが、まあまあ、日本は従うつもりなんかないし中国も遠いからそこまで本気ではないものの体裁は整えたいし、みたいな水面下でのばっちばちが。
そしてこの本の中で語られていたんですが、「日本って江戸時代に鎖国していなかったというより、有史以来ずっと鎖国体質だったんじゃないのかなー」みたいな。
そこまでがっつり国を閉じていたわけでもないという意味での鎖国でもないのだよ、というのと同時に、わりとそれもそれで納得出来ないでもないですね。
というか、確かに20年に1度って言ってたものがもっと間隔がまばらになっていたら終わったとか終わってないとかあんまりなさそうだなぁww
「白紙に戻そう」という(894年)年号を覚える語呂合わせがありますが、動的に取り止めたっていうより現状の追認っぽくていいんじゃないかね、たまたまでしょうが。
で、もう一つ言えば始まった頃に関してもわりとなし崩しのように見えるというか、きちんと決めたのはそれこそ「20年に1度」くらいで、そもそもその前から仏教関係の経典や、その他の技術関係の取得に人は来ていたぽいので、その現状追認ということでいいんじゃないのかなぁ。
そしてついでに国策にも寄与ね☆ 程度のもんに見えて来たのですが、なんだ、大宰府から見た対外交流史となんかだいぶ違うな!! 同時代よね?!
10月21日めも。 †
『本当は面白い「日本中世史」 愛と欲望で動いた平安・鎌倉・室町時代』の読了でっす、とりあえず、本の中の内容を書くみたいな気持ちがあんまり起こらないんですが、女性関係の記述が結構面白いのと、マイナーな人物であってもちゃんと触れているという時点で、何回も言ったけど育ちのいい人なんじゃないかなー、と今しみじみ。
ただ、説が古いのに鼻息が荒くてちょっと面倒臭くてこれ自体を勧める気にはならないのでむしろ普段ならうんざりするようなゴシップや、女性から見た歴史とか、そういう系統の本が出てたら喜んで拝見したいと思います。
というか、男性が女性を扱う時に求めたいのはこのレベルで十分だよな。
女なのに100%聖女じゃないとか、時代で一番の能力者には適わないとか、時代を逆行してでもこいつが悪いとか、単に書いてる人そのものの普段の生活だけが心配になるみたいな記述を歴史の本ではあんまり見たくないだけですね。時間の無駄なんだよ。
フィクションでなら平気かっていうと、男視点に徹してくれないと、うん…。
というか何回レビューを書いても全く内容に触れてませんが、平安から室町時代までのゴシップ含めて詰め込まれているのでそこそこ読み出がありました。
有名な話に関してをもう少しだけ最新研究入れてくれてれば、マイナーなところはなんかもうこれで十分だという気もするんだよなぁ。
ごたごた言ってるけど、評価してないというか、惜しいと思ってなきゃこういうこと書かないです、オブラートに包んだ上で二度と関わらないって誓うだけだしね☆
あと、かなりいい感じの周辺研究の紹介ありがとうございました、あんまり見たことないものが多いんで楽しみに読んできます、今後のご健勝をお祈(ry
10月22日めも。 †
『戦国仏教-中世社会と日蓮宗』の読了でっす、主に取り扱われていたのは日蓮さんとこの日親さんでこれは直弟子って認識してていいんでしょうか、たまに名前は見るものの、あんまり通して語られてることがないのでどうも自信がない。
もものまんじゅうがそう扱っていたので多分いいとは思うんだけど。
あ、あと、千葉氏の元での日蓮宗の庇護ってのは、どうもそもそも日蓮さんの出身だからです、地元出身の地主の一族(中央の記録はない)という認識でいいんじゃないかなぁ、と言われてたんだけどねー、どうかしら。
少なくとも、どうもだいぶ鎌倉幕府への拠出で大変な土地だったらしいので、そういう意味で日蓮さんの唱えたことを思い出すと、確かに地元との親和性は高そう。
が、全然知らなかったのがそもそも全方向に喧嘩を売っていたというよりも主に当時の比叡山延暦寺に蔓延っていた浄土宗に対しての批判がまず主らしく。
そんなことしてたら比叡山のほうに弟子が全面対決を挑まれたみたいな順番みたいです、正直、顕密全体と対決していたような印象があるのはどうもそれでっぽい。
というかそもそも、浄土宗や鎌倉新仏教の揺り篭になったのが比叡山ってところから全然知らなかったのです、もうちょっとぱっきり別れてるもんだと思ってたよ!
鎌倉新仏教で初めて庶民の現世利益に関してに興味を向けた、という意味だと多分そこは全く違って天台宗にも真言宗にもそれはあるものの(この二つが平安後期)、魂の救済って意味だとそれよりも後って認識でいいんじゃないかなぁ。
あと、鎌倉時代にはもう戒壇院による中央政権のコントロールは受けなくなってたって違いは認識してもいいような気がする、比叡山でも読むかなぁ。
10月23日めも。 †
『院政-もうひとつの天皇制』の読了なのです、これ終わったらパソコン見に行ってくるのですが正直ちょっと財布が心許ないのですよね、もう少しあとにするつもりだったんだけども(そうなると給料が入るし)、母猫のキーボードが変になっちゃったんで修理に持って行かれてしまったんだよねー、まあ、仕方ない仕方ない。
安いのがあればいいんですが、結局持って行かれたんでDMMゲームはしてないんだ、あれは大層な時間泥棒なのですが期間限定の素材は欲しいんだ素材は!!
じゃなくて、もうちょっと何冊かこの時代は読むつもりで今は準備期間中なのですが院政というのは要するに皇族がいろいろ別れて権力の端にいる人たちが異様に量産され、まあ、中には意欲的な人や一発逆転の人もいたよねー、みたいなの。
平清盛の白河天皇の実子説だっけ? 別の天皇だっけ? ってだいぶ昔、というかどうも生前から軽く流れてたみたいですが、そもそもこの人のお母さんが臣下に下げ渡されたあとに臣下ともべったりのもともとの天皇の愛人だった場合って「別にどっちでもいいんじゃね?」というのが絶対周囲本音だったと思うんだよね。
下手すりゃ三に(ry
いやだって真面目な話、天皇の血統でも親王扱いされないとかざらだったみたいだし、天皇の血だったからってだからなんだよ、程度の意味しかなさそう。
あと、八条院というちょっと特殊な地位にいた女性の親王ってこの人のお母さんがそもそもだいぶ特別な人だった、というところから始まるのね(国を動かすほどの広大な領土を持っていたらしいよ、後鳥羽上皇が後に鎌倉幕府と対立したのもここが資金源)。
女性の地位が今までと違って新興勢力ってのもあるんだろうなぁ。
10月24日めも。 †
『関東戦国史と御館の乱-上杉景虎・敗北の歴史的意味とは?』歴史新書y013、とりあえずこの本を読書メーターに登録していたところ、友人に炎のミラージュの話を軽く振られたわけですが、うん、別にあの本を信じてるわけではないんだ、というか、別にその後、あれやこれやで印象が上書きされてる人も多いんだ。
なにしろ上杉謙信って超有名人だしね、大河でもぽこぽこ。
ただまあ、コバルト文庫というラノベ黎明期(ラノベって呼び方よりも早い)というレーベル上、最初に見たものではあるんだよね、そして世代的に大ブームだったんだよ…。
私も読んでないけど話には聞いてるみたいな口です。
で、そこここで聞くのがこの上杉景虎という人物の悲劇性みたいな部分だったんですが、どうもいまいち話がわからない、この本の中でも言われてましたが誰が悪いのかが人によって扱い方が違う。
そもそも「真の上杉謙信の後継者は誰だったのか」という部分から意見が別れてるみたいなんですが、それが謙信死後までずーっと不明みたいな状態なのでさすがによくわからない、というか、判明している部分がめっちゃ少ない、みたいなことがこの本の主題。
ただ別に、資料そのものが少ないってわけではないんだよね、第三者が客観的に事態の推移を述べてはいないみたいな、考えてみれば地方ならしょうがない事情があるという程度のことなんですが。
おかげでなんか話が膨れ上がってるみたいです私は知らんけど!
が、そもそも北条の血統の景虎に、ありえたかもしれない大連合を夢見た人がいてもそれもそれでわかるよね、みたいな感じにまとめられていて、真偽はともかく、納得。
10月25日めも。 †
『完訳フロイス日本史(4』秀吉の天下統一と高山右近の追放―豊臣秀吉編1の読了でっす、最初の巻を読んだ時点でだっけ? まあわりと早い段階でテーマごとで幾つかの篇に別けるために時間はばらばらに抜き出してますよー、という宣言があったのである程度は覚悟していたんですが、この巻では正直「誰?! 書いてんの本当にフロイスさん?!!」みたいなことがあったので信用のなさが徹底してるなー、と思います。
ただ、本読んだことある人はだいたいそんな感じなんじゃないかな。
私は個人的に嘘だけは付かない人だと思ってるけど、ミスリードとか勘違いとか噂をもっともらしく書くとかは普通にやると思ってるんだよね。
いやただ、この巻ではわりとこう、まともだった時代がね。
というか謙虚な精神状態だとなんか普通の文章書くんだけどなぁ、残念な。
あと、たまにだけど誰か別の人が書いてるんじゃないのかなぁ、と思うところも。
ロレンソさん辺りが書いてたりしないのかなぁ、なんかこう、嫌なことがあると悪魔やら魔物が文章の中に普通に登場してくるんですけども、文章によってはあくまでも自分たちの苦難に対する比喩とか、神の慈悲を乞う哀願だったりするんだよね…。
確かに悪魔が出てくるのは同じなんだけども、なんかだいぶ違うじゃんな、それな…。
あるいは訳者の違いなんだろうかという余寒がふと過りましたが気付かなかったことに。
(そもそも同時代の同僚に「冗長すぎ」って切り捨てられてたんだから、訳としても正しい訳だったというのが妥当なんじゃないかっていう考えもあります。)
という感じに突っ走ってますがえーと、あれですね、秀次とかねねの評価がやたらと高かったのなんでだろ? 会ったことはないのかな、でも具体的だったんだよなぁ、謎い。
10月26日めも。 †
『浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか-仏教宗派の謎』の読了、正直なところ読んだ理由が図書館に並んでいたからで、レーベル的にも歴史に強いところでもなく、あまり期待していなかったのだけれども、これはだいぶ当たりだったような…。
そもそも仏教学者の人たちはあとの時代から遡って考えて、重要度によってその前の時代を再編成するみたいなことをね、まあするんだよね、なんかね。
が、さすがにこの方はもう完全に現在が研究フィールドなのでプラグマティックというかあんまり熱意や権威に惑わされてるようなところがないというか、資料の読み方が結構素直で読んでいてすんなり入ってくるところが実に良かったです。
というかこう、内容が結構歴史重視でしっかりしてるのにこういう新興レーベルなのもあるいはこのフランクな態度が学者勢とは相容れないせいかもねぇ。
浄土真宗系の研究の人の中で話が合いそうな人も心当たりはあるんですけどね。
この前に読んでた神田千里さんとかスタンスが近い感じ。
ただ、どうも現代に関しては別のバイアスが掛かってるような気もしないでもないな、面白いかな思ってちょいちょい読書メーターを覗いてみたんですけどね。
歴史のほうだけとりあえず読んでみよう。
んー、あれかもなぁ、宗教の混乱みたいなものに関しては寛容だけど、堕落みたいなものに対しては厳しいタイプの人なのかもね。
個人的にはこの本で面白かったのが浄土宗が誕生した前後、親鸞をわりと絶対視する傾向がある中で浄土宗の法然をピックアップしている部分なんかですかね。
つか、法然って重源とも関係あったのか…どう解釈すればいいんだろうねこの辺。
10月27日めも。 †
『幽霊-近世都市が生み出した化物』歴史文化ライブラリー433の読了、ところでこの本を借りて来た理由が今完全にすっぽ抜けているんですが、えーと、ついったで情報見たんだっけかね…、予約してしまった段階でチェック外してしまうのでちょっと思い出せない、なんだっけか。
このレーベルは結構面白かったのでもう何冊か読んでみようかなと思うんですが、なんかあんまり見たことないなぁ? 物によってはタイトルで引っ掛けてるはずだし、出版社的にはそもそも馴染みがあるような気がしていたので若干の違和感。
うーん、むしろ、この本よりもだいぶ前の巻を読んだせいで比重が変わっているのかな、絶対読んだことはあると思うんだけどね、なんか自信がないな。
少なくとも普通に図書館にはありそうです、タイトルが全体的に穏当。
で、この本で印象的だったのが女性の扱いだったんですが、どうも幽霊研究そのものが女子大でのゼミ生たちの希望が「妖怪」だったかららしく、きらきら光る目と情熱に気おされて初めて彼女たちを福の神と呼んでいたんですが、いやあ、この先生絶対好かれてたんだろうなぁ、というのがすごく伝わってきて微笑ましい。
女性の幽霊が結構な比重で出てくるんですが、なんで夫を殺さないんだろう、どうして後妻に怒りが向かうんだろう。
どうして子どもは殺されるんだろう、後妻が前妻の子を育てることがそこまで稀有だったとは到底思われない、となんかいちいち真っ当なんですよね、態度が。
そこで淡々とした分析が始まり、その途上ではどうかな、と思っていたものの結論に至って納得、確かに殺されるものは限られその結末も似ている、夫は残り家は壊されるのか。
10月28日めも。 †
『水戸学と明治維新』歴史文化ライブラリー150の読了っす、ところで別に私は今は近代史をやっているわけではないのでこの本を読んでいたのはわりと弾みなんですが、フォロワーさんがやっぱり弾みで読んでおられまして、まあざっぱりと言ってしまうと水戸藩って燭台切さんいたよね、みたいな。
それだけでこんなもんまで読むのかよ?! みたいなところはあるんですけども、評価が低いものって案外簡単に読んじゃうんですよね…、水戸学もそうですけども、まあ、水戸藩にも評価しようがなくないか、みたいな人ってちょっと多めだよね。
なんとなくこの藩って全体的にあり方がいびつというか、なんか前提みたいな部分ががたがたなところがあって、それが全体的に影響してんのかなー、と思えなくもないんですが。
そういう意味だとこの本は良い感じに合ってたんじゃないかな、という気もします。
そして教育勅語がこの水戸学の影響から作られ、その尊王の精神から水戸学が一部の人間に絶賛された時期があると聞いてしまうとまあ、インテリが嫌うのも仕方ない気もしますが、ただ研究という側面からは放置していいものでもないだろうというのに賛成。
というか私、教育勅語そのものはそんなに嫌いでもないんだけどね。
利用のされ方みたいなものが、なにがどうしたらあそこまで、みたいな最悪の方向に行ってしまっているので、別に嫌われることにも違和感あるわけでもないけどね!
で、その嫌いでもないという部分は多分この本でも出てきた藤田東湖という、農民を少しも信じていなかったというわりには現実の路線の中で誠意ある対応をしていた人物にある意味で体現されていたんじゃないのかなー、みたいな雑感。
水戸の人たちがね、悪辣だって言いたいわけではないんだよね、空論だって言いたいんだ。
Tag: とうらぶ雑記
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